都内でBMW X7を約1年半使った私の結論は、大きさによる便利さと不便さを天秤にかけると、便利さが大きく上回った、というものです。
行き先の駐車場は事前に調べ、狭い住宅街の道は避けていました。それでも、チャイルドシートを外さずに大きな荷物を載せられる便利さは、私にとってその手間を大きく上回るものでした。
読んでほしい方:都内で大型SUVやミニバンを検討し、駐車・狭い道・大きさの必要性に迷う方。
読後に取ってほしい行動:候補車を、自宅と行き先、普段の経路、実際の乗車・荷物の条件に当てはめてください。
この記事の要点:駐車場と道を選ぶ手間はあっても、家族の席を残して荷物を運べる利点が大きかった。自分の生活でも便利さが上回るかを、駐車・経路・用途から確かめます。
大きさの便利さが上回った、私の生活条件
私は東京23区のマンションに住む30代の会社員です。2020年式BMW X7 xDrive35d M Sportの6人乗りを約1年半所有し、約7,000km走りました。現在は手放しています。
自宅にはX7を置ける平置き駐車場がありました。運転も、自分では不得意なほうではないと思っています。この条件がある私の体験なので、どんな駐車場や運転者でも同じになるとは言えません。
この生活条件では、駐車場や道を選ぶ手間は大きな負担にならず、広さの利点を感じる場面がありました。その差を考えるために、まず次の3点を整理します。
| よくある不安 | 私の使い方 | 購入前に確かめること |
|---|---|---|
| 駐車場に困りそう | 自宅は平置き。都心へ行く前には駐車場を調べる | 自宅とよく行く場所で使える区画があるか |
| 狭い道を走りにくそう | 狭い住宅街を避け、少しゆとりのある道を選ぶ | 普段の用事を、無理のない経路で済ませられるか |
| 家族3人では持て余しそう | 2列目にチャイルドシートを残したまま荷室を使う | 普段の座席配置で、必要な荷物が載るか |
この記事では、この3点を所有経験から整理します。購入費や維持費の予算は、別に確認する前提です。
駐車場は、自宅とよく行く場所の両方で確認する
自宅に停められることが最初の条件です。私の場合は平置き駐車場が使えたため、ここで困ることはありませんでした。
次は行き先です。X7で入庫を断られた経験があるのは、私の行動範囲では三越前のCOREDOの駐車場だけでした。私が利用した都心の施設には平置き区画があることも多く、あまり不便には感じていません。
都心へ出かける前に駐車場の条件を調べる手間はありました。ただ、私の行動範囲では、その確認を含めても大きな不便にはなっていませんでした。
購入を迷っているなら、まず自宅と、よく行く場所を3か所挙げてみてください。買い物や送迎など、繰り返し使う場所が先です。
車両の寸法・重量が施設の条件を満たすかに加えて、使える区画、入口、曲がる場所、ドアを開ける余裕も確認します。満車や入庫不可の場合に使える別の駐車場があると、選択肢を残せます。
大型車が入らない施設が一つあったとしても、代替先を使えるなら生活は回るかもしれません。逆に、毎週使う場所に停められず、近くの代替先も使いにくいなら、頻繁に不便を感じるはずです。重要なのは、自分の行動範囲との相性です。
COREDOについては過去の個人の入庫経験です。駐車場の区分や断られた原因、現在の入庫条件を特定するものではありません。利用時には該当施設の案内を確認してください。
狭い住宅街は避けた。それでも、X7の車幅はつかみやすかった
私はX7に乗っていたとき、狭い住宅街の道は避けていました。運転が苦手ではないつもりでも、少しゆとりのある道を選ぶようにはしていました。
道を選ぶ必要があることは、大きさに伴う不便さの一つです。その一方で、普段の運転では扱いやすいと感じる面もありました。
X7そのものは見切りがよく、車幅の感覚を非常につかみやすい車でした。360度カメラもあり、私はあまり頼っていませんでしたが、補助として使える安心感はありました。
私の感覚では、車幅をつかんだあとは、普段選んでいた道を走るストレスは小さい車と大きく変わりませんでした。これは私自身の運転経験と道選びを含めた感想です。
ここで確かめたいのは、「東京には狭い道が多いか」よりも、自分が避けられない狭い道はどこにあるかです。
自宅前、駐車場の出入口、送迎先など、毎回通る場所が難しいなら負担は続きます。少し広い道へ回れるなら、その道を選ぶことを受け入れられるかで判断が変わります。
試乗の機会には、左右の車体の位置をつかめるか、右左折や駐車でどこを見ればよいかを確認してみてください。普段運転する人が複数いるなら、それぞれの感覚で確かめる必要があります。カメラがあることと、自分が無理なく扱えることは、別々に見ておきたい条件です。
家族3人でも、チャイルドシートを外さずに使える荷室に価値があった
我が家の基本の乗車人数は、私と妻と息子の3人です。犬と出かけるときには、3列目を倒して荷室として使っていました。
6人乗りのX7を、いつも6人で使うわけではありません。それでも大きさが役立つと感じたのは、子どもが生まれてからの荷物の運び方です。
2列目にチャイルドシートを取り付けると、荷物のために気軽に外すという使い方はしにくくなります。我が家では、2列目は基本的にその配置のまま。その後ろで使える荷室の広さが大切になりました。
IKEAで大きな家具を買ったときや、ゴルフへ行くときなど、比較的大きな荷物を載せる場面でも、X7ではチャイルドシートを下ろさずに使えました。
私はマンション住まいです。チャイルドシートを外すなら、車から下ろして自宅まで運ぶことも考えなければなりません。私には、それが結構なストレスになります。載せたままで済むことは、実用面での大きな利点でした。
「シートを倒せば載る」と「普段の座席配置のまま載る」では、使うときの手間が違います。
候補車の荷室を見るときも、後席をすべて倒した最大の状態だけではなく、家族が普段使う座席を残した状態で確認することを勧めます。チャイルドシートや乗員を動かさずに、必要な荷物が載るか。ここを見ると、乗車人数だけでは分からない大きさの価値が見えてきます。
もちろん、私が運んだ荷物の寸法や個数を計測した比較ではありません。X7ならどんな家具でも載るという話ではなく、候補車で自分の荷物を確認するための視点です。
天秤にかけると、便利さが大きく上回った
X7には、乗り心地や長距離での疲れにくさにも満足していました。これはエアサスペンションなどを含むX7の所有評価で、大きい車ならすべて同じ快適さになるわけではありません。
駐車場を先に調べる。狭い住宅街を避け、ゆとりのある道を選ぶ。大きな車を使うための手間は、確かにありました。
それに対して、荷物を載せるときには、家族が普段使う席をそのままにできる。チャイルドシートを外し、自宅まで運ぶ負担を省ける。IKEAの買い物やゴルフでも、この広さが便利でした。
両方を天秤にかけると、私には便利さが大きく上回っていました。 駐車場や道を選ぶ不便さに対して、家族の使い方を変えずに荷物を運べる利点が、それだけ大きかったのです。乗り心地や長距離での快適さも、X7への満足を支えていました。
この評価を自分の車選びに当てはめるなら、次のように比べてみるとよいと思います。
| 大きな車を検討しやすい条件 | 候補や環境を見直したい条件 |
|---|---|
| 自宅と常用先で、使える駐車場を確保できる | 必ず使う駐車場に入らず、代替先も難しい |
| ゆとりのある道を選べ、その経路を負担に感じない | 狭い道を避けられず、毎回強い負担を感じる |
| 普段の座席配置を保ったまま、広い荷室を使いたい | 必要な荷物は小さい候補車でも無理なく載る |
| 広さや快適性など、自分が価値を感じる場面がある | 大きさによる利点より、取り回しの負担が大きい |
荷物が多くなくても、好きな車に乗りたいという理由はあります。その場合も、駐車と経路の条件を具体的に確認できれば、好みを諦めるかどうかを自分で判断できます。
買う前に、候補車を自分の生活のまま試してみる
私のX7生活では、駐車場と経路の条件を整えることで、大きさの便利さを十分に使えていました。購入前に見ておきたいのも、不便が一つでもあるかどうかより、その負担と引き換えに自分の暮らしで何が楽になるかです。
購入前には、次の3点を候補車で確かめてみてください。
- 置けるか:自宅とよく行く3か所の入庫条件、乗り降り、代替先を確認する。
- 走れるか:普段の経路で避けにくい狭い場所と、使える別経路を確認する。
- 大きさを使うか:チャイルドシートなど普段の座席配置を残し、必要な荷物が載るか確認する。
都内で大きな車を持つと、駐車場や道を選ぶ場面はあります。その不便さと、広さがもたらす便利さを、自分の生活で比べてみる。私の場合、その天秤は便利さのほうへ大きく傾きました。だから、都内という理由だけで大きな車を諦める必要はないと思っています。
X7の満足点と、その後の乗り換え判断は、BMW X7からTesla Model Y Lへ乗り換えた理由にまとめています。大型EVを候補にしている方は、自宅充電なしでEVを持つための生活条件も併せて確認してください。
2026年9月13日執筆。X7所有時の経験を振り返った記事です。駐車・運転・積載の感想は、本人の車両と生活圏での経験に基づきます。


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